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LINE送信取消機能で誤爆は防げない!未読で削除でも見られたかも?

LINE は2017年12月に誤爆対策として、誤送信してしまったメッセージや画像などを24時間以内であれば相手のトーク画面から消去出来る「送信取消」機能を追加しました。

本記事では、まずはじめにLINEメッセージの送信取り消し方法をご説明します。

そして、LINEで意図しない相手に間違って送信してしまった「絶対に見られたくないメッセージや秘密の画像」は

相手が未読のうちに送信取消出来れば安心出来るのか?

送信取消し出来ても誤爆したメッセージや画像がバレていることはないのか?

という疑問について解説します。

LINEトークメッセージ送信取消機能とは

LINEには以前から、送信したメッセージを自分のトーク画面でのみ「削除」できる機能はありました。

しかし、相手を間違えて送ってしまったヤバいメッセージや写真は、どんなにLINE運営元に頼んでも、相手のトーク画面から絶対に消すことは出来ませんでした。

LINE誤爆で困っている男性

LINEのうっかり誤爆で命取りになる人が続出している。

これは仕事で使う電子メールも同じで、重要な情報を送る相手を間違えて誤送信してしまう事故は後を立たちません。

これだけICTが発達してきたのに、「なぜ誤送信だと分かっているのに間違った相手に届いてしまった送信内容を取消せないのか」というユーザーの不満は高まる一方でした。

反面、誤送信の取消しを簡単に認めるわけにいかない理由もありました。

意図的に誹謗中傷メッセージを送りつけ、相手が既読すれば送信内容を消去して証拠を消すといった、悪質な事をする人間も現れるのではないか、という様々な懸念もありました。

しかし、それよりもLINE利用者の8割がLINEメッセージの誤送信、つまりLINE誤爆のせいで困窮した!という調査結果が出るなど、「なんとかしろ!」という不満が募っていたのです。

そしてついにLINEは、利用者の利便性向上のため、誤送信したメッセージや画像などを24時間以内なら相手のトーク画面から消すことが出来る、送信取消機能をようやく用意したのです。

メッセージ送信取り消し機能を喜ぶ人々

メッセージ送信取り消し機能を誰もが待ち望んでいた。

LINE送信取消機能の詳細

24時間以内に限り、1対1トーク、グループトーク、複数人トークを問わず、送信したメッセージを相手のトーク画面から削除することが出来ます。

送信取消が出来るのは、メッセージをはじめ、スタンプ、画像や写真、動画、ボイスメッセージ、LINE MUSIC、URL、連絡先、位置情報、ファイル、通話履歴です。

このメッセージ送信取消機能はLINEアプリ(iOS/Android版)のバージョン7.12.1以降の他、PC(パソコン)版LINEでも利用できます。

メッセージは、未読・既読に関係なくどちらでも24時間以内なら取り消すことが可能です。

ただし、Chrome版LINEは相手が取り消したメッセージは自分のトーク画面から消えますが、自分が送信したメッセージは相手のトーク画面から消せないので注意しましょう。

LINEの誤送信メッセージを相手のトーク画面から消す方法

LINEメッセージ取消し方法は簡単で、トーク画面で取り消したいメッセージを長押しして、表示されるメニューから「送信取消」を選択するだけです。

LINEのバージョンによってメッセージを長押しして現れるメニューの表示が異なります。

iPhone版のLINEアプリのバージョンによっては送信取消の選択肢が隠れている場合もあるので、メニュー右の矢印をタップして、送信取消を表示させてください。

送信取消をタップすると、「相手が最新バージョンのLINEでなければ、相手の画面からメッセージが消えない場合がある」という注意が書かれた確認メッセージが表示されます。

消えないかも、と言われても誤爆は取り消すしかない。

誤爆相手の使っているLINEのバージョンが最新であることを祈りながら、送信取消をタップして完了です。

メッセージ送信取消を行うと、自分と相手(グループメンバー含む)のトーク画面から対象メッセージが表示されなくなります。

そして、送信取消した部分に「◯◯がメッセージの送信を取り消しました」という履歴が表示されます。

相手のトーク画面には送信が取り消されたことが表示されます。

自分が取り消した場合、自分のトーク画面には◯◯の部分は表示されません。

我々ユーザーとしては、誤送信して取消したいのですから、間違って送ってしまった相手にわざわざ送信取消されたことを通知してほしくはないです。

「◯◯がメッセージの送信を取り消しました」と通知される相手も、どんな内容だったのか分からず不快にしか思わないので、今後は是非ともこの無意味な表示をなくしてもらいたいです。

相手が未読のうちに送信取消すれば誤爆内容はバレないのか?

送信取消機能によって、ようやく安心してLINEが使えるようになった気がします。

しかし、相手にメッセージを読まれる前、未読状態なら、メッセージ取消し表示が残ったとしても何とかごまかせると安心してよいのでしょうか。

取り消したメッセージが未読だったとしても、すでに相手に見られている可能性はないのか、という事を考えることが出来た人は賢明です。

未読だから見られなかったと安心は出来ません

相手が未読のうちにメッセージ送信取消を行うと、自分と相手のトークルーム内、トークリスト上からは誤送信したメッセージと新着バッジが消えます。

しかし、先にご説明したとおり、相手のトークルーム内には「◯◯がメッセージの送信を取り消しました」という履歴が残るため、メッセージの取り消しを行ったこと自体は相手にバレます。

この送信取消履歴は自分のトーク画面では削除できるのですが、残念ながら相手のトーク画面からは削除出来ない仕様となっています。

スマホの通知は消せない場合がある

メッセージを取り消したとしても、基本的にスマホに届いた通知までは取り消すことが出来ません。

ロック画面にLINE通知が表示されたり、通知履歴にLINE通知が表示される設定にしている人は多いでしょう。

ロック画面に表示されるLINE通知

通知履歴に表示されるLINE通知

よってLINEメッセージが届いたことをスマホが通知する設定にしている相手に対しては、相手がロック画面の通知や通知履歴でメッセージを見てしまう恐れがあります。

このような場合、トーク画面のメッセージは未読で消すことが出来たとしても、メッセージの内容が誤送信の相手にバレている可能性はかなり高いです。

iphoneは通知も消せる?androidは通知は消せない?

LINE公式の案内では、スマホ通知まで取り消す事は出来ないと書くと共に一部のOSでは通知も取消す事が出来るとも書かれています。

私はiphone5Cと6を所持しており、どちらも最新OS、最新LINEでテストした結果、どちらも通知も取消す事が出来ました。

古い機種では不明ながら、iOSのiphoneを使っている相手なら、相手のトーク画面上とスマホ通知からメッセージを消してくれると思われます。

一方AndroidスマホはLINE通知までは取り消すことが出来ないと報告されています。

Androidスマホは通知上にLINEメッセージ内容が表示される設定になっていると、トーク画面のメッセージは消せても、通知上に残ったメッセージは確実に読まれてしまいます。

android11、LINEバージョン12.4ではLINEのスマホ通知からも消えることを確認しました。

絶対に見られなかったという確証はゼロ

誤爆した相手がAndroidスマホを使っていたら、メッセージ送信取消を行っても通知バーやロック画面にメッセージが残ったままになります。

また、たとえ相手がiPhoneだったとしても安心できません。

iPhoneでもLINEのメッセージが表示される通知設定にしていれば、タイミング悪くスマホをいじっている時に、通知に表示されるあなたの誤送信メッセージを見られる恐れは十分にあります。

スマホをいじっている最中に表示されるLINE通知

このように、運悪く誤爆相手がスマホをいじっていれば、例えすぐに送信取り消ししても、あなたの誤爆したメッセージは確実に読まれてしまいます。

画像や写真、動画、ボイスメッセージ、ファイルなどは、送信取り消し後は通知から直接確認できないため、その内容がバレてしまう可能性は低いでしょう。

LINE送信取消機能を過信しないでください

LINEメッセージの送信取消機能は間違いなく喜ばしい機能です。

これまでの誤爆によって多くのものを失う苦しみは減るでしょう。

しかし、お節介なスマホがLINEメッセージが届いたことを一々通知してしまう以上は、あなたが誤送信してしまった「絶対に見られたくないメッセージ」は見られてしまう可能性があります。

これからも油断せず、常に送信相手を確認するようにしましょう。

間違えて削除したら送信取り消し出来ません

送信取り消し出来るから大丈夫、と思っていても、いざ誤爆すると慌てふためいて、「送信取消」じゃなく「削除」してしまうことがあります。

日ごろ送信取消を頻繁に使う人は少ないでしょう。

だから、まさかと思われるかもしれませんが、メッセージを間違えて削除してしまうのです。

メッセージを削除すると送信取消できなくなります。

結局は「誤爆しないために何が出来るか」を考えておく必要があるということを忘れないでください。

LINEで削除したら送信取り消し出来ない!誤爆防止の対策が必要です
LINE誤爆で送信取消しても誤爆相手にメッセージを読まれるトラブルは多い。メッセージを削除すると送信取り消し不可能です。LINEの誤爆防止に効果的なギャラクシーのデュアルメッセンジャー機能を使ってLINEを2つインストールする方法や誤送信を防ぐ工夫や習慣を説明する。

送信取消機能を良くも悪くも使いこなす中高生達

LINE送信取消機能は誤爆対策のために登場した機能ですが、中高生たちを中心として、誤送信以外にも、送信取消機能を利用しているようです。

送信取消機能でスクショ対策

相手に伝えたいけど、トーク画面をスクショされたりメッセージや画像を保存されたりするのは困る。

だから相手が見たらすぐに送信取消でメッセージを消す、という使い方は、もはや当たり前とも言えそうです。

相手が見る前に消したいというニーズから、相手が見たら消すという機能が生まれたわけです。

送信取消機能で告白

相手がスマホをいじっている最中だと見越して、LINEで告白メッセージを送信して、すぐに送信取消をします。

そうすれば、相手は一瞬だけスマホの通知部分に表示されて消えてしまった告白メッセージにドキっとします。

「今の何?告白?」とメッセージが返ってきて、追撃でどんなメッセージを送るのか、想像するだけで、自分が中高生だった頃の、ほろ苦い気持ちが思い出されますね。

送信取消機能は恋愛の告白だけでなく、たまには彼氏彼女にLINEで甘えたことを言いたいけど、トーク画面には恥ずかしくて残せない、というような時にも使えます。

一瞬だけ通知を使って言ってみる、なんて使い方も出来るでしょう。

送信取り消し機能でいじめ

意図的に誹謗中傷メッセージを送りつけ、相手が既読すれば送信内容を消去して証拠を消すといった、悪質な事をする人間も現れています。

 

ICTを柔軟に楽しく使いこなす若い人たちの発想はすごいなあと感心しますが、くれぐれも嫌がらせやいじめに使ったり誰かを苦しめたりする、間違った使い方がをされないよう願っています。

sada

1万台以上の事務用端末がある組織の情報管理部門で情報セキュリティマネジメントを担当しています。私の実体験を交えながら情報セキュリティ対策を解説しています。

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