2020年に売り上げが伸びたものの一つにドライブレコーダーがあります。
2021年はさらにドラレコ装着率は向上し、車の必需品となっていくのは疑う余地がありません。
ドライブレコーダーは、万が一のときに記録されている映像や車内のウインカー作動音を確認することが出来ます。
ドライブレコーダーは、あなたの運転に落ち度がなかったことを証明し、あなたを守ってくれる味方になります。
しかし、ドライブレコーダーはあなたが車で行った場所、通った道、そして車内の会話を常に記録しているのです。
あなたが隠しておきたい事、知られたくない事がバレてしまう危険があることを理解しておきましょう。
ドラレコは2~3時間の録画が保存されている
ドライブレコーダーに差し込まれたSDカードの容量にもよりますが、現在市販されている一般的なドラレコなら、SDカードには最大2~3時間前までの映像や音声が保存されています。
走行の有無にかかわらず、車のエンジンがかかっている状態の合計時間で2~3時間分です。
分かりやすく言うと、ドラレコにはあなたが家に着く前の運転状況が2~3時間分残っています。*1
*1 ドラレコのSDカードが32GBの場合なのでSDカードが64GBや128GBならさらに長時間の記録が残ります。
ドライブレコーダーには何が記録されているのか
ドライブレコーダーはあなたが車を運転してきた場所の景色はもちろんですが、他にもGPSによる位置情報や時間、車内の音声も記録されている場合が多いです。
車を運転してきた場所の景色
例えば、あなたが誰かとホテルに行ったことを隠しておきたくても、ドラレコにはあなたがホテルの駐車場に入る映像が残ります。
そして、何時にホテルの駐車場に車を停め、何時にホテルの駐車場から出たのか、という時間も残ります。
さらにホテルに一緒に行った相手を何時何分にどこに送り届けたのかもしっかりと記録されてしまいます。
GPSの位置情報で走行ルートが確認できる
最近のミドルクラス以上のドライブレコーダーにはGPS機能がついており、あなたが車で走行した位置情報が時系列で克明に記録されています。
パソコンにインストールした専用ソフトを使うと、あなたが走行してきたルートを地図上に表示することが出来ます。
ドラレコに残っている走行映像だけでは詳細な住所までは特定できなくても、地図で見れば、あなたが車でどこに立ち寄ったのか一目瞭然になります。
あなた同乗していた相手をどこに送り届けたのか、あるいは同乗者の自宅はどこなのか、がドライブレコーダでバレてしてしまうのです。
車内の音声を録音している
多くのドライブレコーダーは、あなたがウインカー操作をした際のウインカー作動音を記録するなどの目的で、車内の音声も記録しています。
これはつまり、あなたと同乗者のバレては困る会話も、そして会話している時間も残っているということです。
エンジンを切って車内にいる時の会話はドラレコには記録されません。
が、暑いとき、寒いときに人目のない場所にエンジンをかけたまま車を停めて車内で行っていた、バレては困る音が残っているのです。
360度撮影するドラレコは車内の映像も撮影しています。
このように、ドライブレコーダーはあなたの運転を監視してるのです。
ドラレコの録画を消すのも怪しまれる
このように、あなたが車でしたことが、過去2~3時間分はドライブレコーダーのSDカードに残ります。
多くのドライブレコーダーは過去の情報をドライブレコーダーのモニターで再生することが出来ます。
あなたが使った車を後から乗った人は、あなたが車でしたことの過去2~3時間を手に取るように見て聞くことが出来ます。
デカい声で歌ってた、前の車の文句をブツブツ言ってた、くらいなら笑い話です。
でも、バレては困る笑えない事、誤解を招くことをした自覚があるならドライブレコーダーの録画は命取りになります。
車を降りる時に録画を全て消せばいいんじゃね?
じゃあ車を降りる時に録画を全て消せばバレないんじゃね?って簡単に思いつくでしょう。
が、あなたの行動を怪しんでいる人が、あなたが運転した後に、あなたが運転していたはずの時間のドラレコ録画が全て消えていることを知れば、あなたへの疑いはますます大きくなるでしょう。
ドラレコの電源を切って運転すればいいんじゃね?
ドライブレコーダーには電源スイッチが付いているので、走行中でもOFFにすることが出来ます。
またドライブレコーダーの電源となっているシガーライターソケットから電源ソケットを引き抜くことでもドラレコをOFFにすることが出来ます。
じゃあドラレコの電源を切って運転すればバレないんじゃね?って思うかも知れません。
が、あなたが運転していたはずの時間の録画がないことは、調べれば簡単に分かり、録画を消したのと同じく怪しまれるでしょう。
ドラレコの走行データーを捏造出来るか?
運転後にあらかじめ用意していたSDカードに入れ替えて、走行記録を捏造できないか?なんてのはミッションインポッシブルの世界でしか無理な話しです。
ドラレコの録画は単なる走行映像だけでなく、映像には日時や緯度経度も一緒に表示されています。
よほどの動画編集能力がないかぎり、そのような映像を作ることは困難です。
時間をかければ出来るかもしれませんが、2~3時間分の走行動画を捏造するのは現実的な話しではありません。
バレたら困る録画が消えるまでドラレコをONにしておく
ドライブレコーダーの録画映像は特別な操作をしないかぎり、いつかは上書きされ消えていきます。
消えていく時間は先に述べたとおり、32GBのSDカード使用時で約2~3時間です。
あなたに時間があるなら、バレたら困る録画映像が消えるまで、例えば、
- 後から言い訳出来る道を走り続ける。
- コンビニやサービスエリアなどでエンジンをかけたまま車を停めて仮眠していたことにする。
という方法が考えられます。
録画を消したりドラレコの電源を切ったりするよりは怪しまれないかもしれません。
ただし、限りある時間の中、余分に2~3時間を費やすことが出来ますか?
たった1度の事なら出来ても、頻繁には難しいことだと思います。
そもそも「なぜそんな行動をしたのか?」と逆に怪しまれることになるかもしれません。
バレるより怪しまれても録画を消すという選択
あなたが車でバレたくない事をした時に、録画映像が上書きされて消えるのを待つ時間がないと困ります。
仕方なくドライブレコーダーの録画を消去することも、ドライブレコーダーの電源をOFFにして録画しないことも、かなり怪しまれる行動です。
あなたの運転を記録するために取付けたドラレコに、あなたの運転が録画されていない。
その理由は、ドラレコが故障しているか、あなたが録画を消したか、しかあり得ません。
それでも!
バレると困る走行映像や走行ルート、車内の音声、そしてその時間を、そのまま何もせずにドライブレコーダーに残したままにすることは危険すぎます。
私なら、記録されると困る時だけドラレコの電源をOFFにするでしょう。
背に腹は代えられない。モロにバレるよりは苦しい言い逃れを試みる方が賢明でワンチャンあります。
あらゆる情報が残るようになった現代、リスクをコントロールすることの重要性がますます増しているのです。
あなたの重要な情報はあなたしか守れないのです。
カーナビよりも厄介なドライブレコーダー
カーナビにもバレると困る知られたくない情報が残ることがあります。
カーナビの検索履歴を見れば、あなたがどこに行っているのか見当は付きます。
カーナビの走行軌跡をみれば、あなたが運転した経路が分かります。
しかし、カーナビの検索履歴は簡単に消すことが出来て、消したからといって何も怪しまれることはありません。
走行軌跡は記録しない設定にしておけば良いですし、記録していても軌跡がごちゃごちゃして分かりくかったので一旦クリアした、といえば納得するしかないでしょう。
しかしドライブレコーダーは、運転中の記録を全て残すために取付けるので、正常に動作しているのに何も情報が残っていないのは不自然すぎるのです。
ドラレコは良いことも悪いことも全て記録している
ドライブレコーダーは、万が一のときに録画していた走行映像や車内のウインカー作動音で、あなたの運転に落ち度がなかったことを証明してくれます。
ドライブレコーダーは、あなたを守ってくれる強い味方になります。
反面、あなたが知られたくない事も克明に記録しています。
機械に弱い人は、「ドライブレコーダーは前や後ろを走る車を撮影している」としか考えていないと思います。
違います。
ドライブレコーダーはあなたが車に乗っているときの行動を撮影しているのです。